教授●波田野 義比古
教授●太田 達夫
抗生物質やワクチンの発達により感染症はもはや週去の病気と思われました。ところが1980年代に入ってからエイズやエポラ出血熱など新たなウイルス感染症が出現するとともに、MRSAやVREなど抗生物質が効かない耐性菌による感染症も増え、さらに結核が猛威を振るい出すなど感染症を取り巻く状況が厳しくなっています。
薬剤耐性菌の出現は生き延びようとする細菌の自然な応答であることを忘れてはいけません。耐性菌は不適切な抗生剤の使用によって蔓延します。これらを防ぐため、当研究室では病原微生物への化学療法剤の効果を培養細胞や細菌細胞を用いて検定する研究をしています。
生体膜の構成成分のリン脂質に遭切な処理を行うと、径数百ナノメータの小胞(リポソーム)が形成されます。
当研究室では、最も基本的な生体膜モデルであるリポソームを用いて、次のような研究を行っています。細菌などの生体膜から単離したイオン輸送蛋白をリポソームに組み込み、そのイオン輸送機構の詳細を明らかにしようとしています。また、酸素による生体膜の損傷と関連して、リポソーム中の脂質の酸化反応を調べています。ここでは、植物の色素や精油成分の脂質酸化に対する抑制能の評価や、その作用機構を明らかにすることが目的です。 |