YAKUDAI WALK 薬大再発見コラム

村上市水害復興イベント『実験教室&おくすり手帳配布式』

薬学部医療技術学部
2022/11/04

みなさん、こんにちは。
新潟薬科大学の中川です。
先日、大雨被害を受けた新潟県村上市立保内小学校で、水害復興イベントとして、『実験教室&おくすり手帳配布式』を行ってきました。

ひらめき☆ときめきサイエンス

新潟薬科大学では、日本学術振興会から助成金をいただき、「ひらめき☆ときめきサイエンス」という実験教室を行っております。

イベント開始から10年以上継続している小学5・6年生向けの実験教室となっており、毎年遠方の地域には送迎バスを出して県内の多くの地域から参加してもらっています。

今年も「血液の中から病気を見つけよう!」という内容で開催しました。

村上市豪雨災害発生と保内小学校

今年度のひらめき☆ときめきサイエンスは8月4日に開催でしたが、当日は新潟県村上市で豪雨災害が発生し、村上地域からの参加予定の方が参加できるかとても心配していました。

結果としては村上市の保内小学校からの参加予定であった3組以外全ての方が参加することができましたが、水害の影響は大きく新潟市内でも冠水している地域が発生するなど自然災害の恐ろしさを目の当たりにしました。

そこで、今回は当日参加することのできなかった保内小学校の児童の方たちに何かできないかと思い、(保内)小学校の校長先生に相談させていただき、実験教室と同校全児童332名に新潟薬科大学で開発した子ども向けおくすり手帳の配布式を行うことが実現しました!

オンラインで全児童と化学実験コミュニケーション

当日は、オンライン会議システムを用いて、校長先生の話、新潟薬科大学からの挨拶とおくすり手帳について話をさせていただいた後、1クラスずつ(1学年2クラスで合計12クラス)の代表者におくすり手帳を配布させていただきました。

その後、無色の液体同士を混ぜると色が変わる不思議な科学実験を行いました。
オンライン上で行う視聴型の実験だったので反応が分からなかったのですが、「1年生のクラスからすごい歓声がおきています!」と連絡をいただき、実験終了後は、1年生のクラスにお邪魔させていただきました。

1年生の子どもたちはとっても興奮していて、いろいろなところから「なんで色が変わったの?」「色が変わった2つを混ぜると今度はどうなるの?」とたくさんの質問を同時に受けました。

出張版実験教室開催!

全児童向けのイベント終了後、5年生54名に対して体育館で2種類の実験教室を行いました。

1つ目は、「貧血のお薬と飲み物を混ぜるとどうなるか?」という実験です。
なぜお薬を飲むときはお水がいいのか?が分かる実験で、1人ずつ実験を行ってもらいました。
2つ目は、「人体模型を使って体の中をのぞいてみよう!」という実験です。
ちょうど理科で人体の勉強をされていた後だったので、皆さん興味津々で、あっという間に人体模型がバラバラになってしまいました!
人体模型は3人1組で行っていただきました。

通常大学で開催している実験イベントの場合は1人1体を準備するのですが、3人だとみんなでワイワイ話しながら実験でき、出張型の実験教室の可能性も感じる瞬間でした。

まだまだ復興活動が行われている状況ではありますが、村上市の皆さんに少しでも元気や希望、楽しさを伝えられたかしら?と思います。

おくすり手帳配布式&実験教室受付中!

新潟薬科大学では、高校だけではなく小中学校向けの実験教室の開催や、おくすり手帳配布式などを社会貢献活動として行っています。

小中高校生にとって、楽しい学びの場となってもらい、将来へつなげる架け橋になればと思っています。
今後も小学校での実験教室やおくすり手帳配布式を予定しています。

※おくすり手帳配布式については数量に限りがあるため予めご承知おき下さい。

**【お問合せ先】**
新潟薬科大学入試課
0250-25-5000
koho@nupals.ac.jp
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[村上市立保内小学校ブログ]

https://hounai.blogspot.com/

 

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。

この記事を書いた人

中川 沙織

新潟薬科大学