子ども向けおくすり手帳
子ども達の薬の知識や服用リテラシーを高め、主体的に健康的な生活を送るサポートを!

お薬手帳が使われるようになって20年以上が経過しており、大人向けのお薬手帳はたくさん世の中にあります。また、子ども向けのお薬手帳もいくつか出てきておりますが、手帳の中身は保護者向けの内容となっています。しかしながら、飲むのは子ども本人であり、大人は我慢して薬を飲むことができますが、子どもは特に苦かったり、調子が悪くなったりと、飲みたくないということが多いと思います。
「子ども向けおくすり手帳」は、子ども本人が、少しでも薬を身近に感じ、薬の大切さを知ってもらい、薬を飲んで、一緒にがんばるためのパスポートでとして作成しました。

特徴

子ども自身で記入できるデザイン

自分に関する大切な情報を理解してもらうために、生年月日、血液型をはじめ、既往歴や医薬品・食品アレルギーなどの情報について、イラストの使用や表現方法にこだわり、子どもが記入できるデザインにしました。

お薬を飲んだら自分でチェック!

薬の種類、飲み方の説明のほか、薬が飲めたら自分でチェックできるようなお薬カレンダーがあります。薬を飲むことで元気になる過程を、可愛いイラストで表現しています。

ワクチン接種の管理表

これまでに接種したワクチン情報を記録できます。

おくすりQ&A

「なぜ苦いの?」「薬は何からできているの?」など、薬に対しての疑問についてイラストや写真を使用しながら解説しています。最後は「おくすりクイズ」に挑戦し、薬についての理解を深めることができます。

「おくすり手帳」ができるまで

薬学部 中川沙織准教授の長男の経験をもとに発案。苦さなどを理由に薬が苦手だったことに「子供も必要性を理解すれば飲む」という薬剤師の助言から、子ども向け「おくすり手帳」を発案。
薬学部5年生4名が加わり、臨床薬学教育研究センター監修のもと、制作が行われました。

1.企画会議

中川准教授より制作コンセプトの説明・共有の他、手帳内に盛り込む内容について意見交換を行いました。

2.制作検討

子どもが薬のことを理解するためにはどのように表現すれば良いのかなど、学生が子供目線で考え、新しいアイデアも生まれました。

3.デザイン決定

いくつかあるデザイン案の中から、実際の使用シーンに最適なデザインに絞りました。
当初、表紙には注射器のイラストがありましたが「子どもにとって注射器は怖いもの」という学生の意見から、表紙から外すなどし、よりコンセプトに合うようにデザインを追求していきました。

第三回目以降の企画会議は全てオンラインで実施。
子どもが、薬の大切さをしっかりと理解できるように、表現方法など細部までこだわりました。

2021年7月18日
こども向け「おくすり手帳」完成

新潟薬科大学主催の
小中高校生向けイベントを通じて配布開始

配布実績

保護者の方の声

(小学2年生 保護者)
「私の手帳!」と喜んで薬局に持って行ってくれます。薬を飲むたびに喜んで記入しています。小学生も読める漢字になっているので子供の自立心が感じられました。
(小学2年生 保護者)
病院にかかった時に、自ら「おくすり手帳」を準備し、窓口に出すようになりました。
(小学5年生 保護者)
「お茶と一緒に飲んではいけないんだよ!」と家族に注意したり、「薬ができるまで10年もかかるんだ!」と話していました。手帳の中にあるクイズもとても面白く、役に立っています。
(小学6年生、年長 保護者)
姉と弟でお揃いの手帳でとても嬉しそうでした。デザインも可愛く、早く使いたいようで「お薬をもらいに行きたい」と張り切っていました。小学6年生の姉は、手帳の内容を興味深そうに読んでいました。

医療機関、教育機関の皆様へ

新潟薬科大学では、小・中・高生に薬の知識や服用リテラシーを高めてもらい、自らが主体的に健康的な生活を送れるサポートを目的として「子ども向けおくすり手帳」を医療機関・教育機関に配布しております。ご希望の場合は、koho@nupals.ac.jpまでお問い合わせください。
※数に限りがありますので、ご希望に添えない場合がございます。

お問い合わせ

新潟薬科大学 入試課
0250-25-5000
koho@nupals.ac.jp