Course 高大連携講座

応用生命科学講座 ー生命科学を学ぼう!ー

大学の講義を先取りして、生命科学を学んでみましょう。それぞれの分野でテーマを絞って、講義や実験を行います。高校で学ぶより高度な内容もあるかもしれませんが、大学の教員がわかりやすく説明しますので気軽にチャレンジしてください。

開講講座

第1回 【体験実験】【WEB講義(オンデマンド型)】

生体分子化学研究室 准教授 宮﨑 達雄生体分子化学研究室
准教授 宮﨑 達雄
【化学】紅茶から生理活性成分『カフェイン』を取り出そう!

カフェインはコーヒー・お茶・コーラなどに含まれている物質であり、摂取すると眠気が覚める、集中力が増すなどの効果があります。この世界中の人々を魅了している有機化合物「カフェイン」を紅茶より取り出してみましょう。

第2回 【体験実験】

食品機能学研究室 教授 松本 均食品機能学研究室
教授 松本 均
【食品】 多糖類でいろいろなゼリーを作ってみよう

多糖類は、食品に粘りやどろっとした食感をつけるために幅広く使用されています。有名な寒天やゼラチン以外にも、カラギーナン、キサンタンガムなどいろいろな種類があり、性質も異なっています。これらを使ってゼリーを試作し、その固さ、ぷるぷる感、溶ける温度を調べてみて、どのような食品に適しているのかを考えてみましょう。

第3回 【WEB講義(オンデマンド型)】

環境工学研究室 教授 小瀬 知洋環境工学研究室
教授 小瀬 知洋
【環境】 使い捨てプラとマイクロプラスチック問題

2020年7月に始まったレジ袋の有料化を皮切りに、世界的に使い捨てプラスチックへの批判が強まっています。過去にもレジ袋が地球温暖化の原因として批判を受け、マイバック運動につながりました。本講義では、2度のレジ袋有料化の試みや、使い捨てプラスチックの廃止を題材にして、マイクロプラスチックと地球温暖化という2つの環境問題について学びます。

環境微生物学研究室 准教授 井口 晃徳環境微生物学研究室
准教授 井口 晃徳
【バイオ・環境】「微生物」を利用した途上国に適用可能な汚水浄化技術 ~インド・エジプトでの活動紹介~

私達の生活や生命に必要不可欠な「水」は、使えば汚れて「汚水」となりますが、これらは適切に処理を行い、もとの場所に、戻す必要があります。本講義では、汚水はどのように処理されるのか、海外ではどうな のか、また途上国における水処理技術について、講師のインドやエジプトでの活動経験を踏まえて概説します。

第4回 【WEB講義(オンデマンド型)】

食品・発酵工学研究室 教授 重松 亨食品・発酵工学研究室
教授 重松 亨
【食品】 圧力を使ってこの世にない食品をつくる

地球で最も深い約1万メートルの海底の水圧はおよそ1,000気圧です。この圧力を超える数千気圧の高い圧力を食品に施すと、熱をかけなくても殺菌できたり、食品そのものにもいろいろな変化が起こります。この講義では、高い圧力をつかって食品をつくる技術の最前線をお話しします。

食品安全学研究室 准教授 西山 宗一郎食品安全学研究室
准教授 西山 宗一郎
【食品】 食中毒から身を守る

食中毒は報告されているよりもずっと多く起きていると言われています。しかし食中毒に関する正しい知識をもっていれば、そのリスクを大きく下げることができます。本授業で食中毒を引き起こす病原体や、家庭での衛生管理について学び、食中毒から身を守る術を身につけましょう。

第5回 【WEB講義(オンデマンド型)】

化学研究室 教授 新井 祥生化学研究室
教授 新井 祥生
【化学】 色を考える

食品にしても、実験室にあるような化学物質にしても無色のもの(白色)や鮮やかな色がついているものなど様々あります。何故この様な差があるのでしょうか。元来、物質に色があるとはいったい何なんでしょうか。硫酸銅のような試薬、ニンジンのような食品などを例に挙げて易しく解説します。

生物学研究室 講師 小長谷 幸史生物学研究室
講師 小長谷 幸史
【生物学】 生物学の教材づくり ~教材と舞台裏~

古くから理科の授業では理解を深めるためのさまざまな教材が使われていて、いまでも新しい教材が生まれています。そんな教材づくりに関わる使用例や失敗談など、実物を使いながらお話しします。

第6回 【WEB講義(オンデマンド型)】

分子微生物学研究室 准教授 山崎 晴丈分子微生物学研究室
准教授 山崎 晴丈
【バイオ】 なぜ人は老いるのか?~生物の老化と進化~

なぜ人を含めてすべての生物は老化し、やがて死んでいくのでしょうか?その秘密を解き明かせば不老長寿は実現するのでしょうか?本講義では心身ともに健康で長生きする秘訣を探っていきます。

食品化学研究室 准教授 能見 祐理食品化学研究室
准教授 能見 祐理
【食品】 食品の美味しさを彩る化学反応

私たちが日々摂取している食品の多くは加熱による加工・調理工程を経ています。加熱によって食品成分に多種多様な化学変化が起こり、食品の美味しさや機能性、安全性に関わる様々な化学物質が新たに生成しています。本講義では日頃の食事を「化学」の目で見つめ直し、美味しく健康な食生活を実践するための食品化学的な工夫について紹介します。

開催日程

第1回

※体験実験とWEB講義(オンデマンド)は同じ内容となりますので、好きなほうを受講してください。

第2回

第3回

第4回

第5回

第6回

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生命産業ビジネス講座 ー現場のビジネスに触れよう!ー

食品・農業・環境分野の「活きた」知識を学び、ビジネスに結び付ける手法を学びましょう。研究だけでなく、実務経験が多い教員が揃っているため、具体的でわかりやすい説明に特徴があります。学術的な知識のみならず、現場の知識にも触れましょう。

開講講座

第1回 【体験実験】

農業ビジネス分野 教授 杉田 耕一農業ビジネス分野
教授 杉田 耕一
【農業ビジネス】 農産物ブランド戦略 ~歴史・文化・地域との関係性を活かす~

農産物ブランド戦略とは、味や鮮度等にこだわることと思われるかもしれませんが、今やそれだけでブランド農産物になることは難しい時代です。この講座では、新潟市秋葉区で明治時代まで栄えた茶業の盛衰を学ぶと共に、今も地域文化として大切に伝承されているお茶作りを題材として農産物ブランド戦略について学びます。

第2回 【体験実験】

商品開発分野 教授 松本 均商品開発分野
教授 松本 均
【食品ビジネス】 商品企画、商品開発の仕事体験

商品開発の仕事は、自分のアイディアが新商品になって、お店にならぶ体験ができ、やりがいのある仕事です。商品開発で大切なことは、アイディア、コンセプト作成です。この講座では、商品開発の実務体験として、お菓子の商品開発を題材として、アイディアを出してみる、商品コンセプトの作成を体験し、新商品の企画を体験していただきます。

第3回 【体験実験】【WEB講義(オンデマンド型)】

食品ビジネス分野 教授 伊藤 満敏食品ビジネス分野
教授 伊藤 満敏
【食品ビジネス】 新潟県の食品ビジネスの成長の歴史

新潟県の産業別出荷高が最も大きい食品ビジネス(食品製造業)の成長の歴史を各主要品種ごとに分かりやすく講義します。新潟県の主要な食品のヒット商品を実際に見て、食べて主要産業の食品ビジネスの重要性を理解しましょう。

第4回 【WEB講義(オンデマンド型)】

環境ビジネス分野 教授 小瀬 知洋環境ビジネス分野
教授 小瀬 知洋
【環境ビジネス】 ゴミも積もれば金になる ~そのゴミ、本当はおいくらですか?~

携帯電話やゲーム機などの電子機器類は機器は壊れたり、古くなったりすると買い替えられますが、捨てられた電子機器類はどうなるのでしょうか?これらのゴミには実は金山の鉱石よりもはるかに多くの貴金属等が含まれています。ゴミの山を宝に変える最新の技術とそれに基づくビジネスについて学びましょう。

【環境ビジネス】 危ないリサイクル ~身近なモノに潜む意外な危険~

ゴミをリサイクルして資源にする。天然資源を節約し、二酸化炭素の排出を減らすために様々なリサイクルが行われています。環境に良いことのはずのリサイクルが、環境を汚染したり、人の健康を脅かすことがあることをご存知でしょうか?身近にある危ないリサイクルの例について学びましょう。

第5回 【WEB講義(オンデマンド型)】

経済・経営学分野 准教授 内田 誠吾経済・経営学分野
准教授 内田 誠吾
【経済学・経営学】 実例で学ぶ、ビジネスで役立つ意思決定メカニズムの仕組み

行動経済学では、心理学を応用して人々の意思決定のメカニズムを分析します。行動経済学の考え方を用いることで、ビジネスの商品販売や企画などで大きな成果を得ることが期待されます。本講義では、行動経済学がビジネスや行政の世界で、どのように応用されているかについて実例を挙げながら説明します。

【経済学・経営学】 企業経営を左右する価格決定戦略

価格戦略の巧拙は企業の収益を左右するだけでなく、企業のブランド形成にも大きな影響を及ぼします。本講義ではまず、企業の価格戦略の基本的な考え方を学びます。その後、時間など状況によって価格を機動的に変化させるダイナミックプライシングや、ブランド形成と価格付けの関係について事例を用いながら説明します。

第6回 【WEB講義(オンデマンド型)】

国際中小ビジネス分野 教授 中道 眞国際中小ビジネス分野
教授 中道 眞
【国際ビジネス】地域経営とグローバル社会~国のないバスク人の経営~

スペインとフランスに跨る地域社会に暮らすバスクの人々は、類まれな起業家精神で小型拳銃の製造に優れていたため、その工場のあったゲルニカの町が1937年に爆撃されました。ピカソは祖国スペインの悲劇を嘆いて、パリ万博に飾る一枚の絵を描きました。観光地としても有名な世界の地域社会から経営を一緒に考えましょう。

【国際ビジネス】ディーセント経営と障がい者~企業経営と福祉経営の統合~

イタリアには精神病院がありません。1978年から精神障がい者とともに地域社会で生活をはじめました。日本も含めて世界の国々では、この取り組みを契機に福祉は「チャリティよりチャンスを!」という自立支援に変化する中、企業と福祉が統合を進めました。特例子会社の事例などから世界の経営を一緒に考えましょう。

第7回 【WEB講義(オンデマンド型)】

基礎科学ビジネス分野 准教授 伊藤 美千代基礎科学ビジネス分野
准教授 伊藤 美千代
【医療ビジネス】遺伝子の個性ってなに?

自分は遺伝的にどんな病気になりやすいのか?遺伝的に太りやすいのか?お酒に強い家系なのか?などについて気になったことはありませんか。個人の遺伝子情報を調べると遺伝的な特徴について知ることができます。まずは、遺伝子の個性とは何かについて学びましょう。

【医療ビジネス】自分って遺伝的にどんな体質なの?

自分が遺伝的にどのような体質なのかを知りたいと思ったことはありませんか。遺伝子検査ビジネスは、個人の唾液などを調べることにより遺伝的な特徴を短期間で提供するビジネスです。この講義では、健康志向の高まりで急成長している遺伝子検査ビジネスについて解説します。

開催日程

第1回

第2回

第3回

※体験実験とWEB講義(オンデマンド)は同じ内容となりますので、好きなほうを受講してください。

第4回

第5回

第6回

第7回

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参加者の声

応用生命科学講座受講者の声

木村 明香さんアイコン
応用生命科学科木村 明香さん新潟県立五泉高等学校出身
応用生命科学講座を受講した理由は?

高校生のうちに志望する大学の講義を受けられる貴重な体験に魅力を感じました。また、推薦入試の出願資格が得られるため受験に対する不安を軽減できると思い、受講すべきだと考えました。講義内容は高校の授業からの応用が多く、基礎がなっていない為か終始難解に思えてしまい基礎固めは必須だと感じられました。また基礎だけではなく応用にも取り組み、探究心を持って自主的に勉強に勤しむことが大切だと思いました。

受講して得られた知識や現在の学びに活きていることは?

受講を通して、基礎を固めることが大切だということを改めて感じました。実際に大学の講義は、高校で学んだ内容は理解している前提で講義が進んでいきます。基礎固めという課題を見つけ高校時代に克服したことが、大学での学修に活きています。

生命産業ビジネス講座受講者の声

川嶋 里奈さんアイコン
生命産業創造学科川嶋 里奈さん東京学館新潟高等学校出身
生命産業ビジネス講座を受講した理由は?

食品の流通過程や新潟県の農業に興味があったため、生命産業ビジネス講座を受講しました。講義「新潟県の食品ビジネスの成長の歴史」では、地元の新潟県の食品を事例にして、食品開発の歴史とその普及について説明があり、実際の企業の取り組みをリアルに知ることができました。

受講して得られた知識や現在の学びに活きていることは?

新潟県の産業別製造品出荷額で、食料品は最も大きな産業で8000億円を超えており、食品開発はとても重要な役割を担っていることを学びました。その中でも特に、新潟県の米の生産量を活かした食品開発という考え方がとても大切であると感じました。この講座を受講したことで、大学での学習や日々の生活の中で新潟県の食品産業を身近に感じながら過ごすことができるようになりました。