総合病院で働く臨床検査技師は、医師の指示によって臨床検査を行います。患者さんの血液や、組織の一部から検査を行う検体検査と、エコー、心電図などの生理機能検査があります。総合病院では、患者さんと直接かかわる生理機能検査の割合が多いところがあります。県立病院や公立病院に勤務の場合は、公務員になります。
必要な資格
- 臨床検査技師 公務員試験において合格(県立、公立病院の場合)
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臨床検査技師は、病院や検査センターなどにおいて検査業務に携わることができます。最近では診療の補助としての採血に加え、検体採取など5つの行為の追加、さらに生理学的検査に2種類が追加され(平成27年4月1日)、その後も生理学的検査4種類が追加など、これまで医師、看護師が行っていた業務が行えるようになり(令和3年10月1日、臨床検査技術に関する法律、臨床検査等に関する法律施行規則の一部改正)、病院などにおける活躍の場がさらに増えました。また、高度生殖医療(不妊治療)において、2022年度から公的医療保険が適用になったことから、今後は臨床検査技師が胚培養士としても活躍する場が開けていくことが見込まれます。
総合病院で働く臨床検査技師は、医師の指示によって臨床検査を行います。患者さんの血液や、組織の一部から検査を行う検体検査と、エコー、心電図などの生理機能検査があります。総合病院では、患者さんと直接かかわる生理機能検査の割合が多いところがあります。県立病院や公立病院に勤務の場合は、公務員になります。
総合病院に比べ、小規模の病院、医院において、医師の指示によって臨床検査を行います。検体検査は、臨床検査センターへ依頼する場合が多く、検体採取や生理機能検査の割合が多いです。
健康診断や人間ドックなどの健診について、基本的な身長・体重、血圧測定などを行います。さらに、心電図などの生理機能検査、採血などを行います。特にエコー(超音波)検査が重要な業務になります。
病院やクリニックから届いた検体を医療機関に代わって検体検査を行うセンターであり、希少疾病(数万人に1人しかかからない病気)などの検査を行ったりすることができます。
都道府県や政令指定都市、中核都市に設置されており、感染症対策などの地域保健を行う公立の機関です。臨床検査技師として、新型コロナウイルスなどの感染症や結核の予防、エイズの相談や抗体検査を行うなどの業務を行っています。公立の機関ですので、公務員となります。
医療系の研究職として、研究・開発を行う仕事です。理系分野の博士号が必要とされることが多いため、大学卒業後に大学院に進む必要があります。一方大学の研究補助員の場合は博士号は必要ではありませんが、様々な化学系生物系の実験手技を修得している臨床検査技師は重宝されます。
臨床開発モニター(CRA)と治験コーディネーター(CRC)の業務が一般的です。CRAは製薬会社の治験関連業務を代行・支援する企業(CRO)において、医療機関に出向いて新薬などの臨床試験のモニタリングを行います。CRCは、治験業務の支援を行う企業(SMO)に所属して、医療機関に派遣されて治験業務の支援を行います。
医療現場に欠かせない医薬品や臨床検査試薬、医療機器の開発、販売に関わる仕事です。
近年、感染症、糖尿病、高血圧症、脂質異常症など様々な病気が増えてきましたが、その都度新しい治療法や治療薬が開発されてきました。一方で、薬で治療すると、下痢や便秘になる人がいるなど、人によって薬の副作用や効果が大きく違います。これからの医療は一人ひとりに合った治療が必要で、それを「個別化医療」と言います。現在もすでに行われてきておりますが、がん遺伝子パネル検査があり、がんの原因となった遺伝子の変化を検査し、がんの特徴を知ることでがんの特徴にあった治療薬を用いる方法です。対象となる場合が限られており、検査の実施に条件がありますが、将来的には多くの患者さんに適応が広がることが期待できる「個別化医療」の1つです。