YAKUDAI WALK 薬大再発見コラム

カラダのしくみを理解する!医療技術学部 生理学実習がはじまりました

医療技術学部
2025/07/02

生理学は身体のしくみと働きを科学的に理解する学問

中学・高校の生物の授業でも触れることはありますが、実際に自分自身の体を使って学ぶ経験はなかなかありません。
生まれてから、ずっと共に過ごしているはずの自分の身体なのに、実は知らないことがたくさんあります。
生理学実習は、教科書だけでは見えてこない、身体のすごさや不思議を、目で見て、手で触れて、直接感じ取ることができる貴重な時間です。

“正常”を知らなければ、“異常=病気”をただしく理解することはできません。

医療職を目指す学生にとって、生理学は医学的知識の土台となる非常に重要な学問の一つです。
生理学実習では、医療技術学部の2年生が5つのテーマに取り組みます。
例えば、「血圧の測定」や「皮膚感覚の測定」など、実際に経験することで、座学で学んだ知識を深めていきます。

自分の体の変化を知る―「血圧の測定」

血圧の測定では、複数の血圧計を使って、自分や同級生の血圧を測定します。
まずは、血圧測定の原理を理解することが重要となります。

聴診器を耳に当て、初めて血管音を聞く体験に、最初は驚きも。
ですが、原理を理解し、数値の読み方を学んでいくうちに、少しずつスムーズに測定できるようになります。
運動した後に測ってみる、足首で測ってみるなど、測定法を変えてみると、血圧は思った以上に変化します。

実際に自分や友だちの血圧を測り、比較したりすることで、ただの“数値”だった血圧が、体の状態を表す重要なサインであることが実感できるのです。

この経験を通じて、血圧がなぜ変動するのか、どのように調節されているなどといった背景知識も深まり、より深く体を理解することにつながります。

無意識の感覚を“見える化”―「皮膚感覚の測定」

「皮膚感覚の測定」では、触覚・圧覚・痛覚・温度感覚など、私たちが外界の情報を感じ取るうえで欠かせない感覚の仕組みを学びます。
学生たちはペアになって、感覚点(触覚・温度・痛みなどを感知する皮膚上の微小なスポット)を調べます。

また、自分の皮膚のどこが敏感か、どの部位で感覚の違いが現れるかを、確かめていきます。
指先や唇など感覚が鋭い部分と、背中のように鈍感な部分では、感覚の閾値に大きな違いがあることを体感します。
普段、無意識に感じ取っている皮膚感覚が、実は繊細で複雑な仕組みによって成り立っていることに、多くの学生が驚かされます。

生理学は「人を知る」ための第一歩

生理学の学びは、自分の身体への興味を引き出し、日常のなかで「なぜだろう?」と考えるきっかけを与えてくれます。

実習では、測定結果をただ記録するだけでなく、「なぜこうなったのか?」と考察し、理論と照らし合わせながら理解を深めていきます。

生理学実習を通して、学生たちは人体の精密さや奥深さに対する驚きと探究心を育んでいきます。
自分の体を知ることは、自分自身を大切にすることにつながります。

そして、自分を深く理解できれば、他者をより大切に思い、寄り添っていく医療の姿勢が育まれていくはずです。

今回の実習経験が、今後の臨床系の講義・実習、そして将来医療の現場に立ったとき、きっと大きな支えとなると思います。

 

INFORMATION-オープンキャンパスで大学をもっと身近に!-

大学の雰囲気を知るにはオープンキャンパスがイチバン!

オープンキャンパスは、実際に大学の雰囲気を体感できる絶好の機会です。
学生の様子や設備など、パンフレットやWEBサイトでは分からないリアルな大学生活を知ることができ、キャンパスライフをイメージしやすくなりますよ!

 

また、オープンキャンパスでは模擬授業や施設見学などのプログラムが充実しているため、進路研究の大きなヒントになるはずです。
「この学びが面白そう!」「こんな環境で学びたい!」と感じることで、進学の意欲がきっと高まります!

在学生スタッフの声を聞いてみよう!

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オープンキャンパスでは、在学生スタッフが授業のこと、大学の雰囲気、アルバイトやサークル活動など、リアルな情報を伝えてくれます。
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せっかくの機会を逃さないよう、予定が合えば積極的に参加しましょう。
複数回参加することで、異なる学科の説明を聞いたり、体験授業の内容を比較したりすることもできます。
より深く大学を知るために、何度か足を運ぶのもオススメです。

 

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こちらもぜひご活用ください!

ともかくまずはオープンキャンパスに参加してみよう!

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進路が決まっていなくても、まずは気軽に足を運んでみてください。

オープンキャンパスは大学選びの重要な一歩です。

「ちょっと気になる」くらいの気持ちでも大丈夫。
ぜひ気軽に参加して、未来の自分を思い描いてみてください!

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この記事を書いた人

渡辺 啓介

新潟薬科大学 医療技術学部