臨床検査技師の未来ビジョン~認定救急検査技師~
みなさん、こんにちは!
新学部設置準備室/臨床検査部会の継田です。
今回は臨床検査技師の資格キャリアについてのお話をしたいと思います。
臨床検査技師の認定制度とは?
今回ご紹介するのは臨床検査技師の認定制度についてです。
「認定制度」というと堅苦しく感じるかもしれませんが、通常の臨床検査技師としての仕事の延長線上で、新たな専門知識と技術を持ち合わせることで医療現場での活躍や自分自身のキャリアに繋げていく事の出来る資格です。
【現在の認定制度 資格一覧】
認定一般検査技師 | 認定心電検査技師 | 認定臨床染色体遺伝子検査師 | |
認定病理検査技師 | 臨床化学 | 免疫化学制度保証管理検査技師 | |
医療技術部門管理資格 | 医療管理者資格 | 認定認知症領域検査技師 | |
認定救急検査技師 | 遺伝子分析科学認定士 | 緊急臨床検査士 | POCT測定認定士 |
日本サイトメトリー技術者 | 認定輸血検査技師 | 認定臨床微生物検査技師 |
認定資格1つとってもこれだけの種類があります!
これだけの種類の資格があるため、働く場面や将来の展望に応じて活躍の幅を広げていくことができるのも臨床検査技師の魅力の1つとも言えます。
認定救急検査技師について
認定資格はとてもたくさんあるため、今回は特に注目されている「認定救急検査技師」を紹介したいと思います。
大型の医療施設では、24時間体制での運営が日常化しています。
救急医療に欠かせない緊急検査や時間外検査はたいへん重要な臨床検査技師の仕事です。
正確かつ迅速に検査結果を提供するためには、より救急医療に特化した専門的な知識と技量を備えなければなりません。
医療検査機器も日々進歩していますし、それらを救急医療にフル活用して救急患者さんにタイムリーかつ適切に対応する事ができる臨床検査技師、ということで「認定救急検査技師」という資格が誕生しました。
では、救命救急現場で必要な検査とはどんなものでしょうか。
初期救急診療に優先されること3つのポイント。
[1]確定診断よりも病態把握を優先すること。
[2]局所よりも全身の観察を優先すること。
[3]重症度よりも緊急度を優先すること。
(QAジャーナル第21号)
通常の病院や検診センターの検査では、迅速性よりも正確性により重きをおきます。
しかし、救命救急センターでは1分1秒が命に関わるため、患者さんの病態や状況により臨床検査技師も先を見て、検査結果を早急に出す必要があります。
そのためには検査だけでなく、救急医療の知識、症候と診断、病気の知識、災害医療などの知識が必要となります。
今はまだ認定救急検査技師の数は少ない(2015年時点で213人)状況ですが、近い将来「ER緊急救命室」や「救命病棟24時」の医療チームに臨床検査技師が加わる日がくるかもしれませんね。
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未来の医療を共に創りましょう!