YAKUDAI WALK 薬大再発見コラム

就職内定者に聞く!センパイの就活体験記

進路情報応用生命科学部
2024/10/22

みなさんこんにちは!YAKUDAI WALK編集部の南雲です。

高校生の皆さんは、大学に入学したその先のことを想像したことはありますか?
やりがいのある研究、楽しいサークル活動などのキャンパスライフが真っ先に思い浮かぶかもしれませんが、在学中には「就職活動」という一大イベントも控えています。

「就職活動」…この言葉を聞くと期待と不安が入り混じった気持ちが湧いてくる人も多いのではないでしょうか。
これは社会人としての第一歩を踏み出す重要なイベントです。
履歴書の作成や面接対策、業界研究など、多くの準備が必要とされる就職活動(就活)。
大学での就職活動は、将来のキャリアを築くための重要なステップとなりますが、同時に多くの学生にとっては新しい挑戦でもあります。

新潟薬科大学では毎年、就活に挑む学生向けにキャリアガイダンス『先輩からのアドバイス』を実施しています。

今回は応用生命科学部で行われた授業の密着レポートをお送りします。

就活を終えた6人の学生にインタビュー!

今年度は食品・化学・製薬・卸売・小売・金融それぞれの業界に内定した6名の学生が登壇し、
「自己分析はどんな風に進めたか?」
「自己PRやガクチカの内容は?」
「今振り返って3年生の今からやっておいた方が良いと思うことは?」
…などなど、様々なテーマについてリアルな声を届けてくれました。

応用生命科学部の理系の応用生命科学科文系の生命産業創造学科(現:生命産業ビジネス学科)の両学科から、3人ずつにインタビューをしました!
皆さんの気になる業界もあるでしょうか?

応用生命科学科

化学業界(品質管理)内定 小鷹 天音さん[山形県立鶴岡北高校出身]
製薬業界(治験コーディネーター)内定 佐藤 祐里さん[山形県立寒河江高校出身]
食品業界(製品開発)内定 田邊 楓さん[長野県私立上田西高校出身]

生命産業創造学科

卸売業界(配属未定)内定 石山 綺莉さん[新潟県私立北越高校出身]
小売業界(販売)内定 遠藤 智紀さん[新潟県立長岡大手高校出身]
金融業界(預金業務)内定 小菅 来実さん[新潟県立巻高校出身]

 

ここからは、当日のパネルディスカッションの様子を紹介していきます。
誰もが知るような大企業の厳しい競争を勝ち抜き、見事内定を得た方々もいます。
センパイたちがどのように希望する業界の就職内定を勝ち取ったか、ぜひご覧ください!

就活の準備について

①インターンシップ(社会に出る前の職場体験)には何社参加しましたか?

 

遠藤さん(小売):
夏季から冬季にかけて14社のインターンシップに参加しました。業種は小売業、不動産、金融、メーカー、サービス、ITなど幅広く行きました。
ネットの情報だけでは企業研究に限界があり、実際に行ってみて自分に合う業種が分かったので役立ったと思います。

田邉さん(食品):
食品関係業者と品質管理を行う業者の2社に行きました。
内定を取った業者は、インターンシップ後の年明け1月頃に早期選考の案内があり、最終面接まで全て1月中に行われました。

②自己分析はどのように進めましたか?

 

小鷹さん(化学):
キャリアの授業で出される課題の「自分史」を作り、そこから自己分析を深めていきました。

石山さん(卸売):
「自分史」での分析の他、友人や親からの自分はどんな人かを聞き、キャリア支援室の職員と面談しながら自己分析を深めていきました。
自分の視点からではなく、他の方から見てもらうのも重要かと思いました。

③筆記試験対策はどのようにしていましたか?

 

佐藤さん(製薬):
SPI(個人の資質(性格・能力)を測定する適性検査)問題集を1冊買って何度も繰り返し解きました。
自分の苦手なところを重点的に勉強したり、問題の傾向を把握したりしました。

田邉さん(食品):
志望する企業が「玉手箱」という種類の適正検査対策を行っていると知り、問題集を購入し解いていました。

④自己PRのアピールポイント、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)のエピソードはどんな内容にしましたか?

 

遠藤さん(小売):
喫茶店でのアルバイト経験や、友達と遊ぶときに意見をまとめたりすることが得意だったので、アピールポイントは「気づき対処する力がある」としました。
ガクチカのエピソードは、アルバイトや大学2年生の時に地域イベントでリーダーとして取り組んだ経験を話しました。

石山さん(卸売):
自己PRのアピールポイントは「感じの良さ」にしました。
相手に与える印象の良さというと、相手の気持ちを感じ取る感受性という2つの意味があります。
サービス業のアルバイトでお客様の意図を読み取り、いい商品を提供していたので、このアピールポイントにしました。
ガクチカは、県内の酒造を何蔵か見学させていただき、日本酒について学ぶことに力を入れたエピソードにしました。

小鷹さん(化学):
アピールポイントは2つあります。1つ目は、高校生の部活動でリーダーをしていたことから「コミュニケーション能力」にしました。2つ目は「地道に努力できるところ」で、自身の苦手な教科に対し、目標を立てどのように動いたかを具体的なエピソードにして話しました。
ガクチカは、アルバイトについて話しました。自分なりに課題を持ち、どう動けば解決できるかを考えていました。

実際の就活について

①エントリー数と、個別企業説明会への参加数はどのくらいですか?

 

佐藤さん(製薬):
エントリー数は9社で、個別企業説明会に参加したのは26社です。

小菅さん(金融):
エントリー数は12社で、個別企業説明会に参加したのは11社です。

②企業選択の軸は何でしたか?

佐藤さん(製薬):
軸は①仕事内容、②仕事環境、③給料の3つです。
仕事内容に関しては、誰かをサポートできる仕事であることや、新薬開発に携われる仕事がいいと思っていました。
勤務地にはあまりこだわりはありませんでしたが、できれば地元がいいと考えていました。

遠藤さん(小売):
①地域課題に取り組み地域活性化を行うというところ
②積極的に挑戦する場があるところ
③うまくいかなかったときに先輩に相談できる場があるところ
の3つを軸に考えました。
積極的にチャレンジするというところから、県内にとらわれず全国で働きたいと考えていました。

③応募社数、内定社数は?

田邉さん(食品):
応募、内定共に1社のみです。

石山さん(卸売):
応募は10社、内定は5社です。
酒造業界の他、食品業界や医療業界も受けました。

④答えにくかったエントリーシート(採用選考で使用する書類)の設問はありますか?

遠藤さん(小売):
1,500文字以下で「なぜ弊社に興味を持ったのか、弊社で何をしたいのか。それに向けて、どんなキャリアパスを歩みたいのか。それぞれ記入してください。」という設問です。
初めに書いたときは700文字くらいでしたが、企業研究や自己分析をし、先生やキャリア支援室に相談をして1,200字くらいは書くことができました。

田邉さん(食品):
「あなたらしさが表現された写真と、あなたが最も輝いている時、または一番思い出深い写真をそれぞれエピソードと共に答える」という設問でした。
エピソードはありましたが、普段写真を撮るという習慣がなかったので、写真探しに苦労しました。

⑤面接に向けて何か具体的な対策準備はしましたか?

小鷹さん(化学):
想定質問を作り、それに対する考えを準備していました。

遠藤さん(小売):
企業の中期経営計画を読んだ上でこの会社が今後どのような取り組みを行っていくのか、どのような課題があるのかを把握した上で私ならどのようなことが出来るのかをパワーポイントでまとめました。
就職を決めた企業の最終面接は20分間ありましたが、企業からの質問が5分で終わったため、残りの15分は自分が持ってきた資料を基にプレゼンしました。

⑥面接で印象に残っている質問は?

佐藤さん(製薬):
「苦手な食べ物はありますか」と質問があり回答をしたら、「その食べ物を私たち面接官が食べたいと思うようにアピールしてください」と聞かれました。
突然の質問でしたが、どうにかアピールしました。

田邉さん(食品):
「最近すごいと思った他社の商品は何ですか」と聞かれました。
日頃から食品業界の商品にアンテナを立てていたので答えられました。

小菅さん(金融):
「この会社の長所と欠点を教えてください」という質問がありました。志望する企業にもかかわらず、欠点を聞かれるのは困りました。
欠点については、「自分の住んでいる地域に店舗がない」と答えました。

就活全般について

①特に大変だったことは?

佐藤さん(製薬):
モチベーションの維持です。説明会や面接、エントリーシートの作成や選考対策など、準備ややらなければならないことがたくさんあって、体力的にも精神的にも疲れてしまい、就活を辞めたいと思うことが何度もありました。
特に2,3月がとても忙しかったです。
また、内定がもらえないないんじゃないかと不安になることも多かったです。

石山さん(卸売):
1つ目はスケジュール管理です。
スケジュール管理が苦手だったので、企業説明会や面接のスケジュール管理に気を付けていました。
2つ目は面接です。
先輩が面接で聞かれたことをまとめた記録が大学にあったので、それを紙に箇条書きし、面接前ギリギリまで見て対策をしていました。

小菅さん(金融):
どの会社もいいところはあり、1つの会社に決めなければいけないということは苦渋の決断でした。
その会社に入社した後にやっていけるのか、居心地の良さなどを重視して決めました。

②3年生の今からやっておいた方がよいと思うことは?

小菅さん(金融):
興味があることや自己分析を通して、「自分ができそうなことは何か」をいくつか見つけておくというのが就活で重要なことだと思います。
また、自分の興味がないことも明確にしたほうがよいと思います。

遠藤さん(小売):
自分の経験から、今のうちは自己分析をよくやっておいた方がよいと思います。
自分の長所と短所を明確にすることが大切だと思います。
親や友達など周りのに聞いて、自己分析してみてください。

石山さん(卸売):
自分の行きたい会社の雰囲気を見ることをやっておいた方がいい思います。
私が就職を決めた会社に実際に行ったのは、最終面接の時が初めてだったので、見れるタイミングがあれば見た方がいいと思っています。

田邉さん(食品):
複数種類の筆記試験対策はした方がいいです。
今は調べるとどの会社がどのような筆記試験を行うかを知ることができるので、行きたい企業があれば調べた方がいいと思います。

佐藤さん(製薬):
私も自己分析です。
いざやってみると、なかなか思うように進まず、とても時間がかかりました。
自己分析は業界・企業選びやエントリーシートの作成、面接に繋がっていくので、早い段階から行い、自分を知っておくとよいと思いました。

小鷹さん(化学):
自己PR、ガクチカを2,3パターン書いておくことです。
エントリーシートなどの書類作成に時間がかかったので、今のうちから実際に書いてみたほうがいいと思います。

③後輩へのメッセージをお願いします


小鷹さん(化学):

就活は今までの自分の人生を見つめ直す良い機会だと思うので、将来に向けて動くということを大切にして、後悔の無いよう頑張ってください。

佐藤さん(製薬):
自分のペースで活動することが大切だと思います。
上手くいかなくてもすぐ諦めず、自分が納得するまで妥協せずに頑張ってほしいです。
行き詰った時は一人で抱え込まずに、友達や先生など誰でもいいので話を聞いてもらうと、気持ちが楽になります。

田邉さん(食品):
私は早期選考で、最初の面接の案内から最終面接までが全て1月中に行われました。
1月は期末テストや他企業のインターンシップの書類提出もあって、その中でES作りや面接対策をしていたので、すごく忙しかった記憶があります。
なのでキャリアの授業でやっている自己分析や就活のマナー、筆記試験対策などの今できる範囲のことをしっかりやっておくことで、就活本番で必要以上に忙しくなることの無いように動いていくと良いと思います。皆さん頑張ってください。

石山さん(卸売):
体調管理とスケジュール管理を大切にしましょう。
面接で落ち着いて自分らしさを出せれば大丈夫だと思います。
私は本命の会社から内定をいただいた時期が遅かったです。最後はいい結果がついてくると思いますので、周りと比べず頑張ってください。

遠藤さん(小売):
自分にはできないと壁を作らず、例えば新潟薬科大学だからといって新潟県の企業だけにとらわれず、東京に本社がある会社でも受かるかもしれないという可能性を考えましょう。
最終選考で落とされたり、落ち込むことがあり大変だと思いますが、自分の可能性を閉ざさず頑張って下さい。応援しています。

小菅さん(金融):
就活の中で多くの企業の方々とお話しする中で、話す力が身につき、今後の社会経験で活きてくると思いますので、挑戦できるならたくさん挑戦してほしいと思います。
就活において重要視することは一人一人違いますが、何気ないことでもいいので自分の中での就活の軸というものをブレずに持ち続け就活を進めていってほしいと思います。頑張ってください。

就活で次のステージへ!

皆さん今回の記事はいかがだったでしょうか。
6人の学生たちの就活エピソードは、それぞれに視点が異なり面白く、大いに役立つ情報が満載だったのではないかと思います。

今回の授業は、これから就活が本格化する3年生にとっては、就活を”ひとごと”ではなく、”じぶんごと”として捉える良い機会になったのではないでしょうか。

就職活動は、自分の未来と向き合い、成長するための貴重な経験です。
大学生活で培った知識やスキルを活かし、自分らしいキャリアを切り開いていくことが大切です。
この記事を読んだ皆さんが就職活動をするときにも、さまざまな困難に直面することもあるかもしれませんが、一歩ずつ着実に進んでいけば、きっと納得のいく結果が待っているはずです!

未来につながる充実の就職サポート!

新潟薬科大学では、学生が納得できる内定を得られるまで「個別指導型」の細やかな支援を行っています。
学生本人のやりたい事や適性、希望する勤務地などを相談しながらフォローしています。

キャリアコンサルタントの手厚いフォロー体制

キャリア支援室では、国家資格のキャリアコンサルタントを持つ専任スタッフが常駐し、学生のニーズに合わせきめ細かくサポートしています。
履歴書添削や面接指導、進路選択に関する相談などを行う他、先輩の就活体験記や企業情報も多く揃えて、学生の内定獲得を支援します。
この他、全国の企業から届けられた豊富な数の「求人票」や「企業説明会案内」が収められており、いつでも閲覧可能です。

充実の就活セミナー

3年次生を対象として「社会人としての自覚と心構え」から始まり、「インターンシップ講座」「企業研究講座」「自己分析」「エントリーシート・履歴書の書き方」、「効果的な面接の受け方」など1年を通して実践的なガイダンスを行っています。

また、製造、環境、製薬、食品、金融など様々な業種の企業を本学にお招きし、インターンシップマッチング学内合同説明会を初夏に開催しています。
企業説明会は実施していても、インターンシップの受け入れ説明会は珍しい取組みとなります。
早い段階から就職活動への意識を高めさせることで、高い就職内定率と満足度を実現できています。

2023年度就職実績

16の専門人材育成プログラム

自分の目指す職業に関連する講義を受講することで、その職業に必要な知識を得ることができる応用生命科学部のプログラムです。
実験・実習・フィールドワークを履修することで、技術・ノウハウを習得でき、企業でのインターンシップで、実際の業務を体験し、目標とする企業への就職をサポートします。

指導教員はそれぞれの分野のエキスパートであるだけでなく、実際に企業で専門職務を経験した教員もいます。
企業で活躍できるよう、学生のキャリア形成をしっかり指導していきます。

オープンキャンパスでセンパイに話を聞いてみよう!

理系・文系・医療系を擁する、県内私立唯一の医療・健康系総合大学のオープンキャンパスについてご紹介します!

学部ガイダンスや講義・実験体験、キャンパスツアー、個別相談など新潟薬科大学をバッチリ知ることができるオープンキャンパスを開催します!

オープンキャンパスには、就職内定をしたセンパイも学生相談コーナーのスタッフとして参加します。
…つまり、今回の記事で取り上げたようなディープな就活エピソードも聞くことができます。
就活の話以外にも、入試、大学生活、サークルなど何でも相談OKなので、気軽に質問してみましょう!

オープンキャンパスに参加して進路研究を一歩進めてみよう!

 

【オープンキャンパス開催情報】

■開催日:12月15日(日)
■時間:13:00-16:00(受付開始12:00~)
■会場:新津キャンパス/〒956-8603 新潟市秋葉区東島265番地1
■申込詳細:https://www.nupals.ac.jp/n-navi/oc/
■その他:参加者全員にオリジナルグッズ&入試過去問題集プレゼント中!
事前にオープンキャンパスの雰囲気を知りたい方はコチラからどうぞ

この記事を書いた人

YAKUDAI WALK編集部

入試課