YAKUDAI WALK 薬大再発見コラム

学生が商品を開発?!オリジナル商品の開発に迫る!

キャンパスライフ応用生命科学部商品開発
2025/02/03

みなさんこんにちは!
YAKUDAI WALK編集部本保です。

今回は、津南町の農業法人と新潟薬科大学応用生命科学部がコラボレーションし開発した、オリジナル商品をご紹介します!

この記事はこんな人にオススメ!

商品開発に興味がある
大学での学びの内容を覗いてみたい

社会と連携して進んでいく商品開発。
開発工程は、主に応用生命科学科(理系)の学生が担当します。
試行錯誤を繰り返し、自分の学びが形になる体験は、学生にとって絶好の成長チャンス!

さらに新潟薬科大学では、開発だけでは終わらず、地域に向けて販売も行っています!
販売に向けた工程は、主に生命産業ビジネス学科(文系)の学生が担当します。

開発から販売まで行っている大学は全国的にも珍しく、理系文系が共存する応用生命科学部だからこそ実現できている、特徴的な教育体制なんです!

今回は、そんな大学商品開発について、3つの商品をご紹介いたします!

目次

社会×理系×文系で実現!大学商品開発に迫る!

今回ご紹介する開発商品はこの3つ!
・雪下にんじんスムージー
・雪下にんじんドレッシング
・バターナッツかぼちゃクリーム

津南町の農業法人と応用生命科学科(理系)生命産業ビジネス学科(文系)のコラボレーションによる、商品開発プロジェクトです。
早速、それぞれの特徴を見ていきましょう!

津南町栽培の野菜を贅沢に使用!3つの商品を一挙ご紹介

果物のような甘さ!雪下にんじんスムージー

まず最初に紹介するのは「雪下にんじんスムージー」です。

*雪下人参とは?
・豪雪地帯の雪の下で越冬させた人参。
・通常の人参と比較して甘みが強く、みずみずしさと歯切れの良さが特徴
(雪下人参は津南町を代表する野菜の一つです。)

 

この雪下人参を贅沢に使用し、砂糖や塩などの調味料を加えずに仕上げることで、とても美味しく体にも優しいスムージーとなっています。


学生は、津南町で雪下人参掘り起こしも体験!
栽培についても学べる、大変貴重な機会となりました。

収穫した雪下人参を使って、いざ製造!

開発にあたって、レシピも学生が考案しています。
学生ならではの柔軟な発想を基に、試行錯誤を繰り返していきます。


甘みの強い雪下人参を贅沢に使用。

製造工場で製造工程なども確認しながら、開発が進んでいきます。

完成した雪下にんじんスムージーはこちら!

果肉がたっぷり入っていながら、舌触りとのど越しが良く、果物のような強い甘みが特徴です。

生命産業ビジネス学科(文系)のマーケットリサーチにより、すでに雪下人参を使用したジュースが複数販売されていることを調査済みだったため、それらの他製品との差別化は必須でした。

そこで、ジュースではなく「スムージー」であるというコンセプトとPR戦略のもと、雪下人参の果肉感(繊維のドロドロ感)を最大限活かしつつ、冷やして飲むことを前提に開発しました。
実際に飲んでみると、他製品と比較して、雪下人参の甘味と酸味を強く感じられ、まさに「スムージー」として仕上がっています。

事前のリサーチがしっかりできていたからこそ、商品コンセプトを明確にし、市場にマッチした商品開発を実現できました!

野菜にかける野菜!?雪下にんじんドレッシング

お次に紹介するのは「雪下にんじんドレッシング」

スムージー同様、雪下人参をふんだんに使用したドレッシングです。
サラダにたっぷりかけて味わう、食べるタイプのドレッシングとなっています。


製造中の様子

雪下にんじんスムージー同様、学生も製造に立ち合い、味や製造工程の確認などを行います。

完成した「雪下にんじんドレッシング」はこちら!

外から見てもわかるくらい、雪下人参の果肉がたっぷり入っています。

ドレッシングに配合するオイルは、一般的にオリーブオイルが使われることが多いですが、この雪下にんじんドレッシングにはひまわり油を使用することで、まろやかな味に仕上がっています。
(津南町のひまわり畑を見学した際に着想を得たとのこと。あらゆることが学びのヒントになっています。)

また、美味しく食べられる期間をできるだけ長くするため、pHを下げ、塩分や少量のアルコールを入れて微生物の活動を抑制するなど、理系ならではの学びを活かした商品となっています!

大学の学食にも置かれており、学食を利用した学生がサラダにかけて味わっていました♪

使い方は多種多様!バターナッツかぼちゃクリーム

最後にご紹介するのは「バターナッツかぼちゃクリーム」です。

パンに塗って食べても良し、洋菓子などに使っても良しの、幅広い用途で活用できるチョコ風味のクリームです♪

*バターナッツカボチャとは?
・アメリカ原産でひょうたん型の面白い形をしているカボチャ
・甘さとクリーミーさが特徴
・日本であまり有名ではありませんが、徐々に栽培が増えてきている野菜

このバターナッツカボチャは津南町でも栽培されていて、この商品にもたっぷり使用しています♪


茹でる、切るなどの工程を経て、バターナッツカボチャをペースト状にし、クリームを作っていきます。

完成した「バターナッツかぼちゃクリーム」はこちら!

バターナッツカボチャの自然な甘みを最大限に引き出した、くちどけ滑らかなクリームです。

ドレッシング同様に、より長い賞味期限を確保するために試行錯誤を繰り返してレシピを開発。
常温保存で6ヵ月間の賞味期限を実現するために、製品にカスタードを使用しているのがポイントです。
美味しさと長期保存の両立という課題を、学生の柔軟な発想で見事にクリアした商品となっています!

試行錯誤を繰り返すことで、商品開発の難しさや楽しさ、達成感を得られ、学生の成長に繋がっています。

さらに!開発から販売へ。ビジネスの力も活かせる取り組み

新潟薬科大学の商品開発プロジェクトは、作るだけでは終わらない!
今回製作したこの3商品は、津南町などの道の駅で実際に販売を予定しています。

実際に、新潟市(@ときメッセ)で開催された食の国際総合見本市「フードメッセinにいがた2024」にも出展し、商品を広くPRしました。

マーケットリサーチ、商品ネーミング、パッケージデザイン、価格設定、ターゲットなど、生命産業ビジネス学科(文系)の学生が、その専門性を活かして販売まで担当します。

生命産業ビジネス学科(文系)では、経済・経営の基礎知識はもちろん、食品や農業、環境などの各分野に特化した知識をフィールドワーク等の実践を通して学んでいきます。
マーケティングやブランディング等、ビジネスに関する知識を幅広く学ぶことができるので、様々な観点から開発商品のPR戦略を練ることができるんです!

今回開発した商品は、通販やクラウドファンディングも企画中!
作るだけでなく、売ることも考えているからこそ、より社会で活かせる学びを経験できるんです!

応用生命科学部は、社会に繋がる活かせる学びを実現!

いかがでしたでしょうか?
応用生命科学部には、社会で活かせる力を育む教育体制があり、学生達の成長をサポートしています!

応用生命科学部の学びについて、コチラの記事でさらに詳しくご紹介しています。

ぜひ読んでみてください!

製造ご協力
・雪下にんじんスムージー
有限会社津南高原農産様(津南町)

・雪下人参ドレッシング
新潟県醤油協業組合様(長岡市)

・バターナッツかぼちゃクリーム
石山味噌醤油株式会社様(新潟市南区)

お読みいただき、ありがとうございました。
事務部入試課 本保

この記事を書いた人

YAKUDAI WALK編集部

入試課