Student voice 在学生インタビュー
高校生の時と今
プロフィール
勝山彩菜
薬学部 薬学科
新潟県立長岡向陵高等学校出身
インタビュー
私は幼い頃から皮膚が弱く、皮膚科に通いながら治療をしていました。そのため、私は、皮膚の悩みを抱える人を救うことができる職に就きたいと考えました。
高校時代の進路研究で化粧品に着目
高校生の頃、進路研究として、どのような研究がしたいのか、どんなことを学びたいのかを深く考え、現実ではどのような研究がされているのかなどを調べながら探究しました。
私が興味を持っていたことは、薬、皮膚、化粧品、アロマセラピー、美白、生薬などでした。
進路研究のテーマとして、「緊張緩和、精神疾患の治療の効果がある精油からハンドクリームなどの化粧品を開発する」に設定しました。
この研究で解決される問題は、病院に訪れる患者さんや入院している患者さん、精神疾患を抱える患者さんの悩み(うつ病、睡眠障害、適応障害など)を解決することと考えました。
先行研究調査で見えてきた課題
どのような点に絞って研究したいかは、どのようなアロマの香りが精神疾患の治療としての効能を示すのか、という点でした。
この分野の先行研究では、看護分野のアロマに関した研究論文に焦点を当て、看護分野におけるアロマの現状とアロマの使用方法、研究手法の観点から文献検討を行い、課題を分析する研究がされていました。
研究対象者は、一般の人、がん患者、脳疾患患者、妊産婦などで、芳香浴やマッサージ、足浴などの方法で、使用精油はラベンダー、ベルガモット、グレープフルーツなど。心拍、脈拍数、血圧、呼吸数などの生理学的指標を用いて測定し、リラックス、緊張緩和、睡眠覚醒リズム改善などに関連していました。
この先行研究を理解したうえでの課題は、根拠に結び付く論文が少ないので、実験研究が必要であることでした。
測定具によっては、効果が出ないものがあり、曖昧であるが、どのようなアロマがどんな効果をもたらすのかが研究されています。
しかし、効果を数値化できる機械がないという点は課題です。
実験研究を行い、数値化することができれば根拠となります。
薬と同じような感覚で、各々の悩みに合わせたアロマ商品を提供することができれば、患者さんの生活を支える商品になると考えました。
このように高校生では、アロマと化粧品を結び付けた商品について考えていました。
大学入学後”香粧品サークル”を立ち上げ研究をさらに進化させる
そして私は大学生になり、香粧品サークルを立ち上げ、アロマや化粧品に関するものづくりを計画し、活動しています。
高学年に上がったら、高校生の時に考えていた研究をしてみたいと思っています。
さらに、大学生になってから興味や関心を持ったことについても研究したいです。
(大学)2年生の後期には、アロマセラピーの授業もあるため、さらに関心を高めて視野を広げたいと考えています。
みなさんも今のうちから自分がどんなことに興味があるのか、どんな研究がしたいのか、自分の考えを深堀して本当にやりたいことを探求してみてください。