YAKUDAI WALK 薬大再発見コラム

【臨床検査技師】は「病の釣り人」!?

医療技術学部
2022/05/13

皆さん、こんにちは。新学部設置準備室(臨床検査部会)の中川です。

これから定期的に、臨床検査に関わることについて発信していきたいと思います。

記念すべき第1回目は、“臨床検査技師の仕事”について紹介したいと思います。

みなさんは臨床検査技師というとどのような仕事を思い浮かべますでしょうか。

スラスラと仕事内容を答えることができた方はスゴイ!なかなかすぐにどういったことを仕事としているか分かりにくいというところが実際ではないでしょうか。

臨床検査技師の仕事はズバリ!「病気を発見するプロ」で「病の釣り人」です!

皆さんは、体調が悪くなると病院や医院にいって診察してもらうと思いますが、どのようにして病気を見つけるかご存知でしょうか?

 

病院に行くと、お医者さんは、のどが痛い?咳はでる?熱はある?など、今困っている症状について聞いてきます。

そして、どんな病気か推測して、その病気かどうかを血液などで検査して、病名を診断します。

病気を発見するだけではなく、病気が治ったかどうか、治療薬が効いているかどうかを確認するためにも検査を行います。

このような「検査(臨床検査)」を専門的に行うのが、臨床検査技師の仕事です。

そうなんです、臨床検査技師は「病気を発見するプロ」なんです!

 

実際に行う検査としては、血液、尿などの検体の成分を測る検査、喀痰(たん)などを使った感染症の検査、超音波(エコー)検査、生理機能検査(肺活量の測定など)、嗅覚、味覚検査など様々な検査を行います。

よく放射線技師との違いが聞かれますが、放射線技師は放射線を扱う(レントゲン検査など)検査を行う仕事です。

同じように臨床工学技士は、手術などにおける生命維持装置の操作などを行う仕事です。

 

どの医療専門職も病気の治療においては重要な仕事ですが、臨床検査技師は病気にかかったときに真っ先に行う検査を担っており、病気を防ぐための健康診断の検査にも関わっているため、「病気を発見するプロ」であり、病気を発見し(釣り上げ)健康に導くための「病の釣り人」として重要な医療専門職です。

 

臨床検査技師が病気を見つけることで、治療や予防につながり、我々が日々豊かに暮らしていけるのだと思います。

 

次回は、「潜在患者は1,000万人以上!?天気がもたらす現代病”気象病”」について紹介したいと思います。

この記事を書いた人

中川 沙織

新学部設置準備室(臨床検査部会)