YAKUDAI WALK 薬大再発見コラム

ちょっと気になる?化粧品の安全性検査

医療技術学部
2023/06/12

みなさん、こんにちは!
医療技術学部の継田です。
今回は、化粧品の「検査」についてお話したいと思います。

 

化粧品の検査ってどんなもの?

みなさんが日常的に使っている化粧品のパッケージには「アレルギーテスト済み」「パッチテスト済み」「ノンコメドジェニック」などと書かれているのがあると思います。
あまり気にされたことがないかもしれませんが、気になる方は是非お手持ちの化粧品のパッケージを是非チェックしてみてください。

いずれも、その化粧品の安全性を宣伝しているものですが、どんな違いがあって、どのような検査をしているのでしょうか?
これらは「化粧品安全性試験」といって化粧品が安全に使用できるものかどうかを判断するために行う試験です。

 

パッチテストについて

パッチテストとはアレルギーテストのひとつで、人の皮膚に検査対象の商品を実際に塗って48時間後に発疹や水疱ができないか確認するテストです。
このパッチテストは化粧品だけでなく、医薬品やヘアカラー、下着、繊維、革製品などのアレルギー検査として行われています。
自分自身で試すことも可能です。
パッチテストを行うことでその商品の安全性を確認しています。

 

ノンコメドジェニックテストについて

ノンコメドジェニックテストは、ニキビが生じにくい製品かどうかを確認する試験です。
「コメド」とは毛穴に皮脂や角質が詰まった状態のことを差し、ニキビの前段階のようなものです。
化粧品の中の油分により、このコメドを作りやすいものやニキビを悪化させたりするものがあります。
ノンコメドジェニックテストを行うことで「この化粧品はコメドを作りにくい」という証明となります。
検査方法としては皮脂腺の多いヒトの背中に何回も塗って調べて、その商品の品質を調べていきます。

 

化粧品選定の参考

「アレルギーテスト済み」「パッチテスト済み」「ノンコメドジェニック」と表記されている製品でもすべての方にアレルギーが起こらない、ニキビができないというわけではありません。
どんな人にも安全性が保証されているというわけではありませんが、化粧品を選ぶときの一つの参考になると思いますので気になる方は是非パッケージをチェックしてみてはいかがでしょうか。

今回は直接臨床検査技師がかかわる試験ではありませんが、みなさんにとって興味がありそうな化粧品を取り上げてみました。

また、これらの試験以外にも化粧品の開発に必要な試験、成分試験や微生物試験など、検査技師が化粧品にかかわる場面は数多くあります。
医療分野だけでなく、私たちの日常生活においても臨床検査技師が活躍するフィールドは多岐にわたっています。
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この記事を書いた人

継田雅美

新潟薬科大学 医療技術学部