YAKUDAI WALK 薬大再発見コラム

ドナルド・マクドナルド・ハウス  にいがた「子ども向けおくすり手帳」寄贈

薬学部
2022/09/30

皆さん、こんにちは。

この度、新潟医歯学総合病院近くにできました「ドナルド・マクドナルド・ハウス にいがた」に新潟薬科大学オリジナル「子ども向けおくすり手帳」を300冊寄贈させていただきました。

「ドナルド・マクドナルド・ハウス にいがた」は、小児の患者さんにつきそうご家族のための滞在施設です。小児の患者さんやそのご家族がお薬を服用するときに、少しでも楽しく、充実したお薬タイムにしていただきたいと思い、「ドナルド・マクドナルド・ハウス にいがた」の開所に合わせて寄贈させていただきました。

新潟薬科大学薬学部制作“おくすり手帳”とは

ところで皆さん、おくすり手帳ってどんなものかご存じですか?
そうそう、そうです。
病院などでもらった処方せんを薬局に持って行ったときに一緒に出す手帳です。
手帳には、これまでに出された薬のデータが書き込まれており、薬の飲み合わせや薬のアレルギーなど薬に関する大切な情報が書き込まれているものです。

このおくすり手帳は使われ始めて20年以上経過し、世の中に浸透してきていると思いますが、子ども向けのものはなかなかありませんでした。
表紙などが人気のキャラクターが書いてある可愛いおくすり手帳はありますが、中身は大人向けのものがほとんどです。

大人は我慢して薬を飲むことができますが、子どもは特に苦かったり、調子が悪くなったりと、飲みたくないということが多いと思います。
そこで、2021年7月に中身も子ども向けのおくすり手帳を薬学部5年生の学生と一緒に、また臨床薬学教育研究センターの教員監修のもと、全国で初めて制作しました(新潟薬科大学調べ)。

「子ども向けおくすり手帳」は、子ども本人が、少しでも薬を身近に感じ、薬の大切さを知ってもらい、薬を飲んで、一緒にがんばるためのパスポートでとして作成しました。

本学生制作のおくすり手帳の特徴は、子どもが使いやすいデザインにして、薬が飲めたら自分でチェックできるようなお薬カレンダーがあります。
薬を飲むことで元気になる過程を、可愛いイラストで表現しています。
「なぜ苦いの?」「薬は何からできているの?」など、薬に対しての疑問についてイラストや写真を使用しながら解説し、おくすりクイズも載っています。
最近は、スマホのアプリ等を活用した電子おくすり手帳も広まりつつありますが、小・中学生のお子さんの場合は、いつまでも保護者の方が管理されるわけではなく、大きくなると子ども自身で管理するようになります。
そうすると、データの移行などが大変です。

ですので、子どものうちは本学で制作した(冊子版の)「子ども向けおくすり手帳」で管理していくことが最適であると思います。

子ども向けおくすり手帳配布実績

これまでに、新潟薬科大学主催のサイエンスイベント「キッズ&ジュニアサイエンススクール」「ひらめきときめきサイエンス」の他、大学近隣の小学校の1/2成人式記念品贈呈など様々なところで配布しております。
また、ドナルド・マクドナルド・ハウス にいがた以外にも新潟県内・外の調剤薬局や大学病院(薬剤部)、こども医療センターなどからもお問い合わせをいただき配布させていただいております。

手帳利用者の声

Aさん

「『私の手帳!』と喜んで薬局に持って行ってくれます。薬を飲むたびに喜んで記入しています。小学生も読める漢字になっているので子供の自立心が感じられました。」

Bさん

「『お茶と一緒に飲んではいけないんだよ!』と家族に注意したり、『薬ができるまで10年もかかるんだ!』と話していました。手帳の中にあるクイズもとても面白く、役に立っています。」

などの声が寄せられています。

この子ども向けおくすり手帳についての詳細はこちら

https://www.nupals.ac.jp/medicine-book/

子ども本人が、少しでも薬を身近に感じ、薬の大切さを知ってもらい、薬を飲んで、一緒にがんばるためのパスポートになればと願っております。

ご興味のある方は、新潟薬科大学のイベントで配布しておりますので、ぜひご参加ください。

 

 

 

この記事を書いた人

中川 沙織

薬学部