研究室紹介

機能形態学研究室

機能形態学的教育・研究教材の開発と代謝性疾患の病態解明を目指して

人体や臓器の構造と機能について知ることは病気のなりたちや医薬品が効く仕組みを理解する上で必要不可欠です。本研究室では人体そして臓器の正しい形態を学修できる教材の開発と先端医療を正しく理解するための研究模型の開発を行っています。例えば、臓器を構成する細胞や組織、分布する血管や神経などの模型を正しく立体配置させて作成したモデル臓器や、病気の進行機序、治療効果のステップ模型などの教育・学修効果について調べます。また肥満などの代謝性疾患の病態解明および治療薬開発を目的とした基礎研究にも取り組んでいます。肥満は体内の脂肪組織という臓器が過剰に大きくなった状態で様々な病気の原因となります。しかし、どうやって脂肪組織が大きくなるのか、なぜ脂肪組織が大きくなると病気になりやすいのかについてはよくわかっていません。これらの疑問を解明しようと研究を行っています。


研究概要

薬学部教育に適した人体内臓模型の開発とその効果の解析

人体と各臓器の正常な機能形態と病態変化を理解できるような教育・研究教材の開発を行い、その教育・学修効果を解析しています。


脂肪細胞の特性と肥満化機序に関する研究

動物間(ヒトとマウス)、分布(内臓と皮下)、性別により脂肪細胞で作られている遺伝子やタンパク質に違いがあるか調べています。またヒト脂肪組織が分泌する生理活性物質(アディポカイン)が関わる肥満化機序および肥満による糖尿病、動脈硬化など全身性代謝疾患の発症機序について調べています。


代謝疾患に有効な植物成分に関する研究

新潟にはクズが大量に繁殖しています。クズの花や根から抗肥満作用をもつ成分を抽出し肥満治療薬や健康食品などの産業化を目指しています。


教員紹介

岩田 武男(イワタ タケオ)
准教授
学位:博士(理学)

知れば知るほど人体・臓器の巧妙精緻な構造や機能には感心させられ、もっともっと知りたくなります。