研究室紹介

理科教育学研究室

高い専門性と確かな実践力を備えた理科教員を育てます

義務教育及び高等学校における理科教員を養成することを主な目的としています。そのために、理科教育についての教科教育法や教材・教具について研究・教育をしています。
本校の学生は3年次から研究室に所属し、各自が研究テーマを設定しています。そして、研究テーマに関する卒論の取り組みを精力的に行っています。令和2年度の研究テーマは、「放射線教育」「外来生物」「防災教育」です。このような経験を経て、理科教育に関する理論的背景と理科を楽しく教える術を持った教員を輩出すべく、日々の指導にあたっています。


研究概要

理科教育の理論を踏まえた授業づくりと教材・教具の研究・開発の2本立てで研究を進めています。
学校の授業において、子ども達が持つ認識を明らかにします。そして、その認識の中の素朴概念(日常生活で獲得した子ども達なりの概念)に働きかけ、それが科学的概念に変容する過程について学習臨床的に研究を進めています。また、子どもの認識を変容させる上で、理科の授業における有用な教材・教具の開発について研究を進めています。さらには、学校以外の科学教室などでも使えるようなものづくりや実験の開発にも力を注いでいます。
よく「教員が最大の教材である」と言われます。子どもは教員から教科の内容と共に、教員自身の生き方を学んでいます。上記のような研究を通して、子どもと理科を学ぶことを楽しみ、授業をする教員を育てることが最終的な研究目標です。

教員紹介

村上 聡(ムラカミ サトシ)
教授
研究分野:構成主義的学習論、教材開発、授業づくり
担当科目:理科教育法Ⅰ・Ⅲ・Ⅳ

「教える」という仕事はとても困難な仕事です。しかし、子どもが「わかった!」「できた!」と言ってくれたときの喜びは何物にも変えられません。教員は子どもに寄り添い、理解し、成長を応援することが大切です。
本学では、入学後から生命科学を中心とした自然科学について深く学びます。理科教職コースでは、それまでの学習内容を土台として理科教育を学び、理科の楽しさを伝えられる教員を育てます。