研究室紹介
薬品分析化学研究室
サブタイプ研究からスーパーコンセプトの創出を目指して
リガンドと受容体の相互作用に関する分析化学的研究とミクログリア亜種に関する研究を行なっています
これまで研究してきた医薬品類
これまで主任教員の川原は、中山 仁教授(熊本大学名誉教授)をはじめ、多くの先生方のご指導の下、Ca2+チャネルブロッカー、Na+チャネルブロッカー、レチノイド、プロスタノイドの研究に携わってきました。また、抗リガンド抗体の作製、ならびに高感度質量分析計と光親和性標識試薬を組み合わせた薬物結合部位を同定する手法の開発を行ってきました。
ミクログリア亜種(サブタイプ)に関する研究
中山 仁教授研究室(熊本大学薬学部)では、光親和性試薬を用いた研究の過程で、CD36というスカベンジャー受容体が釣り上がってきました。そのため、我々はこの分子に着目し、2型ミクログリアにおけるCD36の役割について長い間解析を行ってきました。ごく最近、我々は、1型ミクログリアに発現する別の新規スカベンジャー受容体(9F5抗原)を細胞工学的方法により見い出したため、現在その分子の内因性リガンドについて詳しく分析しています。これらのサブタイプsub-type研究を通して、より一般的な上位概念super-conceptの存在に気づくことができるよう、日々努力しています。