研究室紹介

薬効薬理学研究室

難治性疾患の研究及び医療の進展に資する

医療現場には日々新しい薬が導入されており、薬剤師は絶えずそれらについて学び、医療に貢献することが要求されています。薬剤師の貢献が大いに期待されることの一つに在宅医療があり、その対象には、がん緩和医療や認知症医療があります。がんによって生じる痛み(がん性疼痛)で苦しむ患者さんがたくさんいます。しかし、がんの根本的治療、そして、がん性疼痛のメカニズムの解明や鎮痛薬の開発は十分でなく、緩和医療の向上のためにもこれらは重要な研究課題になると考えられます。また、認知症医療は、将来の在宅医療の中心となることが予想されていますが、根治の手立ては現在ありません。その他にも、有効な治療法が確立されていない病気にメスを入れるため、私たちはこれらニーズに答えるべく、研究に取り組んでいます。


研究概要

つらく、長引く痛みに光明を!

テーマ“骨がん疼痛の新規治療標的分子の探索”
テーマ“がんの薬剤抵抗性獲得のメカニズム解明”
テーマ“多発性硬化症に伴う神経障害性疼痛の動物モデルの作製”

新たな疼痛の機序を見出すことは、新たな生物学的知見の獲得や、治療標的の提示につながります。


中枢神経疾患に寄与する「ミクログリア細胞」とは、どんな細胞?

テーマ“GFP ノックインマウスを用いたサブタイプの解析”
テーマ“抗がん剤・レチノイドによるアルツハイマー病治療”

ミクログリアは、神経細胞に対し、傷害と保護の二面性を示すが、詳細な分子機構は不明です。ミクログリアは単一な細胞集団ではなく、少なくとも2種のヘテロな細胞集団からなるのではないか?との仮説のもとに研究を行っています。

抗ヒスタミン薬が効きにくい痒みにはどうすればよいのでしょう?

テーマ“難治性そう痒モデルを用いた痒み発現機序の解明”

教員紹介

前田 武彦(マエダ タケヒコ)
教授
学位:博士(薬学)

長谷川 拓也(ハセガワ タクヤ)
助手
学位:博士(薬学)

研究ホームページ