研究室紹介

国際環境寄生虫学研究室 Division of Global Environment Parasitology

「フィールドからラボへ、そしてラボからフィールドへ。」

当研究室では、開発途上国の住民をいまだに苦しめている寄生虫病に関する研究を行っています。
これらの寄生虫病は「顧みられない熱帯病(Neglected Tropical Diseases: NTDs)」とも呼ばれており、数億人単位の患者がいるにも拘わらず、経済的な事情などから、効果的な公衆衛生活動が進んでいない病気です。現在、世界保健機関(WHO)では、これらの疾患の克服を目指し、様々な研究活動に取り組んでおり、私達もその一翼を担っています。

研究概要

私達は「One-health & Eco-health」の視点から、人獣共通感染症の原因となる寄生性蠕虫類の環境疫学について研究を行っています。
この研究では、寄生虫病のDNA診断技術を応用し、宿主-病原体-環境の相互作用を調査しています。
検出データは、患者の居住地や中間宿主の⽣息地図へ落とし込み、感染の危険のある地区の特定に役⽴てることができました。
同様の⽅法で世界中の調査地域を拡⼤し、より精度の⾼い「感染リスク・ハザードマップ」を顧みられない感染症流行地域に住む人々にへ情報提供していきたいと考えています。

フィールド調査:マダガスカル

フィールド調査:ラオス

フィールド調査:ブラジル

教員紹介

Marcello Otake Sato(マルセロ オオタケ サトウ)
教授
学位:博士(D.V.M. M.Sc. Ph.D.)