研究室紹介

血液学研究室

臨床現場に直結する課題の解決をめざす

当研究室では、臨床の課題を解決することを目的に研究を進めています。
試験管内での基礎的な検討や動物実験モデルの確立などの研究の重要性は言うまでもありませんが、それらの成果が臨床現場に反映されるには多くの時間が必要です。
私たちは、臨床現場に実際に立ち医療や治療を実践する中で、解決すべき課題を自ら見出すように努めています。臨床検査医学を含めた「医学」は、実学であり、単なる知識の集積ではないと思います。
現場からの視点を常に意識しながら研究を進めていきます。

研究概要

研究テーマ:CLL(慢性リンパ性白血病)の研究
青木のライフワークとして30年来進めている研究です。日本ではまれな白血病のCLLについて、正確な診断と治療法を開発し、この病気の治癒を目指すための研究です。
現在臨床研究として複数の国内共同研究を進めています。CLLRSG-01研究では、青木が臨床研究代表者をつとめ、日本のCLLの病態を明らかにするにするために、細胞学的・分子生物学的と臨床病態学的前向き研究を行っています。CLL-Orbit Studyは企業主導型の国内共同研究で青木が研究代表者として、日本のCLLの分子標的療法の治療成績の解析と薬剤の有効性と安全性について研究を行っています。さらに独自の基礎研究としてMulticolor flow cytometryを用いたCLLのMRD(測定可能な残存病変)の解析法の開発を行っています(解析担当:内山、大学院生)。
そのほか、TAFRO症候群に関する研究(厚生労働省科学研究費)、関節リウマチの免疫動態に関する研究(国内共同研究)も進めています。

教員紹介

青木 定夫(アオキ サダオ)
教授
学位:医学博士

内山 孝由(ウチヤマ タカヨシ)
講師
学位:博士(保健学)

伊藤 正行(イトウ マサユキ)
講師
学位:博士(医学)

太田 美穗(オオタ ミホ)
助教
学位:博士(薬学)

湯本 正洋(ユモト タカヒロ)
助教
学位:修士(保健学)