臨床検査技師は、
医療に不可欠な専門職。
臨床検査技師は、医療に関する検査を行うのが主な仕事です。検査結果をベースに、病気の診断やその後の治療計画が立てられます。検査の大部分は機械でできるようになりましたが、コンピュータが示すのはあくまで結果。その結果をよりわかりやすい情報に加工し、医師に説明するのが、検査のスペシャリストである臨床検査技師の大切な役割です。職場は病院、臨床検査センター、食品メーカーの研究所など。臨床検査技師は新型コロナウイルスのPCR検査により注目されましたが、今後も臨床の現場では欠かせない職業として期待されています。
フィールド&しごと内容
勤務先
病院
検査センター
検診センター・人間ドッグ
保健所
大学研究室・研究所
製薬会社・治験
など
※病院の規模によって検査内容は異なります。総合病院では他部署との連携もあります。
しごと内容
検体検査
- 尿検査
- 血液検査
- 病理検査
- 輸血検査
- 生化学検査
- 微生物検査
生体検査
- 心電図検査
- 血液検査
- 呼吸機能検査
- 脳波検査
日本人の死因の第1位である”癌”をはじめ、病気の早期発見に寄与しているのが臨床検査です。医師も気づけなかった病気が臨床検査で発見されるケースも多く、患者さんの病気や体の異常をいち早く見つけだすことのできる重要な役割を担っています。
臨床検査技師の1日
臨床検査技師は病院と検査センターによる違いはありますが、基本的に1日の大半は主に担当する検査をおこないます。検査以外にも機械のメンテナンスや、データ管理、書類の作成などを行います。
CASE | 病院
- 8:00出勤〜朝の準備
検査機械の立ち上げとメンテナンスを行います。
- 8:30検査開始
●ココが大切!
部門によって検査種類は変わります。機械による検査以外に、手作業で行うものもあります。 - 12:00休憩
- 13:00午後の検査開始
- 16:00夜間の検査準備
- 17:00片付け、メンテナンス
- 17:30業務終了
最新の検査機器の勉強会や、学会の資料などを作成したりする日が適宜あります。
職場や仕事内容により夜勤当直や自宅待機が入ることもあります。
CASE | 検査センター
- 8:30出勤
検査機械の立ち上げとメンテナンスを行います。
- 9:00検査開始
●ココが大切!
病院などから送られてきた検体を自動分析器や手作業で検査して結果を記録、報告します。 - 12:00休憩
- 13:00午後の検査開始
- 17:30片付け準備
- 18:00業務終了
最新の検査機器の勉強会が入ることがあります。
臨床検査の機械はとても高価で、扱いがシビアなんだよ!
こんな人が向いている!
臨床検査技師は各種検査を行い、病気の徴候や体の異変を発見する役割を担います。そのため検査には手先の器用さや忍耐力、そして医師とのコミュニケーション能力が求められます。
- 機械で行う検査以外に、手で行う検査も多く、ピペット操作などとても細かい作業なため、手先の器用さが必要です。
- 病理検査など長時間顕微鏡を覗き込む仕事や機械につきっきりで行う仕事など、集中して作業できる精神力が必要です。
- 臨床検査の世界は新しい検査機器や方法がどんどん開発されていて、新しい手技をその都度学ぶ必要があります。
- 医療チーム内で互いに協調しつつも、臨床検査分野の専門家としての立場から、情報を伝えられる力が必要です。